アクセスが多かったので、補足的にまとめを書いておきます。
前回記事 双葉町民避難時犬猫遺棄強要とのこと
http://rara-avis.sblo.jp/article/44109377.html今年3月11日の大地震によって、福島第一原発が危険な状態におちいった。福島第1原発がある福島県双葉町は12日から、全町民約6900人のうち約2200人が同県川俣町の避難所6カ所に分かれて避難していた。
18日、双葉町はさいたまスーパーアリーナに移転することを決めた。埼玉県バス協会が用意した大型バス40台が19日午前4時半、さいたま市浦和区の県危機管理防災センターを出発。川俣町内で避難生活を送っていた人々を乗せると、同午前10時から11時半にかけて現地を後にし、さいたま市に向かった。
(報道による。)
この際、バスにはペットの同乗をみとめなかった。そのため、ペットとともに避難を希望する人は自家用車によって、さいたまスーパーアリーナに移動した。さいたまスーパーアリーナはペットの持ち込みを禁止したため、駐車場でペットを飼う人が多くいた。
(いろいろなブログ記事による。)
28日、犬猫愛護団体「風の夢」の山崎氏と鈴木氏が、アリーナを訪問した。鈴木氏が、あるいわき市の男性から、次の話を聞かされた。
「双葉町50名の被災者の方々が、犬猫と共に、双葉町から双葉町のバスで、埼玉Sアリーナに向かう途中、東北自動車道の小さい山がいくつか続く辺りで、突然、今から30分で犬猫を山に放せと言われ、みなさん泣く泣く、犬と猫を山に放した。議員17名の会議で、このような残酷で違法な策になった。」
ただし、このこのいわき市の男性が直接体験したのではなく、伝聞。双葉町の議員定数は12名で、現在欠員1名だから「議員17名」が何をさすのかは不明。
その時アリーナにいた双葉町の人には事実の確認はしなかった。鈴木氏は、風の夢の関係者の今木氏に、その話をした。今木氏はその事をインターネットの掲示板、メールなどで犬猫愛護関係の人々に広めた。
(「風の夢」による。)
犬猫愛護団体「アニマルエイド」がこの情報をうけとった。関係者のピーすけ氏とともにこれは事実であるとして、広めるように呼びかけた。
この際
「狭い村社会の中で、やっと勇気を振り絞って告白してくれたに違いないので、直接、その告白した住民を確認するのは難しいかもしれません」
などの推測が付け加えられた。
また4月1日ころまでは、アニマルエイドとピーすけ氏は、風の夢が情報源であることを伏せて拡散を呼びかけたた。
(「アニマルエイド」と「柴犬のむく14歳。with パーマン」による。)
ネット上で、議員あるいは役場が高速道路の途中でバスを止めさせ、町民に遺棄を強要したとの話が急速に広まった。その際、推測と事実が区別されず、議員と役場を非難する声が強まった。
(インターネットのさまざまなサイトによる)
アニマルエイドは福島県、埼玉県、双葉町に電話、電子メールによる問い合わせを行った。
福島県は、
「遺棄を強制したことは絶対にない。(住民の判断による)遺棄があった可能性は否定できない。」
埼玉県は、「そのような事実はない。」
双葉町は、「遺棄を強制したことはない。遺棄自体もなかった。」
と回答した。
アニマルエイドとピーすけ氏は、このことから「福島県庁は遺棄の事実を認めています」と主張している。
(アニマルエイドと柴犬のむく14歳。with パーマンによる。)
風の夢の山崎氏は、アリーナから埼玉県の高校に移転した双葉町の避難所に行き、聴き取りをした。双葉町の総務課は
「動物を捨てさせたと言う事実は絶対にありません」
と回答した。同避難所にいる町民には、質問をしなかった。唯一の証人であるいわき市民とは連絡とっていない。
(風の夢による。)
以上がいままでの流れ。インターネット上ではおおむね、噂は事実ではないと見なされ、拡散を呼びかけた記事の多くが、すでに削除されている。
風の夢、アニマルエイド、ピーすけ氏は、これ以上事実関係を調査する意思はないようだ。しかし、話がデマであったとは認めていない。
まとめると
いわき市男性:双葉町は遺棄を強要した、という話を聞いた。(その後行方不明)
双葉町民:(発言なし)
福島県:遺棄の強要は絶対にない。
埼玉県:そのような事実はない。
双葉町:遺棄の強要は絶対にない。
風の夢
http://www.fu-noyume.sakura.ne.jp/アニマルエイド
http://animaleido.web.fc2.com/index.html柴犬のむく14歳。with パーマン(ピーすけ)
http://ameblo.jp/ko-mn/
posted by yanagisawa at 14:53|
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