2011年07月09日

鳥にあげる果物

果物が甘いのは、鳥に食べてもらうためだ。鳥が果物をたべ、遠くへはなれたところにフンをする。そのフンと共に種は落ち、そこに新たな木が育つ。そうやって、果物の木は広い範囲で繁殖することができる。これが、果物と鳥の共生関係だ。

アボカド、モモ、アンズ、ビワなどは中毒を起こすのであげてはいけません。リンゴなどの種も同じ理由であげてはいけません。
「アニファ・ブックス、わが家の動物・完全マニュアル、文鳥」(スタジオ・エス)

アボカドのことはあとで書くとして、モモ、アンズ、ビワがなぜ駄目なのだろう。ムクドリやヒヨドリがビワを食べる姿はよく見るし、じっさい、これらの果樹園では鳥害対策が必要だ。

おそらく、バラ科の植物がもつ青酸配糖体を、問題視しているのだと思う。

ウメやアンズ、ビワなどバラ科植物の果実には、青酸配糖体であるアミグダリンやプルナシンが含まれている。未熟な種子に含まれるエムルシン、または動物の腸内細菌が持つβ-グルコシダーゼといった酵素により加水分解され(胃酸や胃の消化酵素によるものではない)、糖とアルデヒド、そしてシアン化水素を生成する。

シアン化水素自体の毒性は非常に高いが、アミグダリンなどによる中毒症状を示すにはこうした果実や種子の大量摂取を必要とする。例として、アンズの種子20〜40個を摂取したことによる重症例がある。また、アミグダリンは果肉と比べ、より種子に多く含まれているため、種子を噛み砕かない限り中毒症状を引き起こす可能性は低い。幼児が青梅の果肉を囓った程度では心配ないとされる。

シアン化水素、Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3%E5%8C%96%E6%B0%B4%E7%B4%A0


成熟した果実ならば問題なく、種は鳥が消化せずにそのまま排泄するようにできている。(それこそが果実の目的だ)だから、通常は問題ないはず。

これらの果物が、文鳥にとって有害だというのは、あやしいと思う。

一般に鳥の飼育書というのは、根拠や出典を示さないので、正しいのか間違っているのか確かめようがない。また、有害なものに関しては、ともかく大げさに駄目だという傾向が、ネット上にある。

2ちゃんねるの「セキセイインコ」スレッドはテンプレとして、ほうれん草、キャベツ、炊いたご飯、麺類、菓子類を「与えると中毒を起こして死につながる物」としている。これは言いすぎだろう。

それで、アボガドはどうなのだろうという話。

アボカドについても、鳥に食べてもらうために存在しているというのは、他の果物と同じはず。しかし、アボカドはあらゆる鳥類に有害で、致死的だという説明をよく見る。

ネットを見ていますと、
鳥にアボカドはダメってことは結構「知られている」ようですが、
あまり『信じられていない』ようです。
半信半疑、あるいは知ってはいるけどいまいち危機感が薄いように思います。

コジマは知ってることはなるべく伝えて、あとの判断は飼い主さんたちにお任せするって対応を心がけているのですが、

アボカドについては別です。
これは絶対にダメです。

アボカドを食べてしまったら、取れる対処は多くありません。
アボガドの品種や、鳥の種差、個体差によって毒性にばらつきがありますが、
多くの仔が摂食後、9〜15時間ほどで発症し、治療に反応することなく、
呼吸困難を起こして亡くなります。
食べてすぐ発症しないのも性質が悪いです。
食べてすぐ嘔吐してくれればまだましなのですが・・・

アボカド(Avocado)に注意!!
http://blog.goo.ne.jp/littlebird_since2002/e/6b418aae7acd490b8fe272f913285fd7


アボカドを与えるなという記事の主旨に異論はない。ただ、鳥種にまったく言及しないのは、ペット業界らしい。

たとえば、ケツァール(Pharomachrus mocinno)はアボカドを好んで、主食にしていることが知られている。

440px-Quetzal01.jpgケツァールはアボカドと仲よし(Wikipediaより)

また欧米の色々なサイトによると、ソフトビル(果実や虫を主食にする鳥)は多くがアボカドを食べるらしい。

それで、インコはどうだろうかと調べると、少なくともキボウシインコ(Amazona barbadensis)はアボカドを常食することが知られている。

そう考えると、果物である以上、鳥に食べられるのは当たり前であって、アヴォカドを食べられない鳥のほうが少ないのではないかという気がしてくる。

アボカドが鳥に毒性があるというのは、広く受け入れられている。しかし、複数の飼鳥家や繁殖家が、アボカドの果実、種子、葉、枝をインコに与えて、そしてまったく無害だったと報告している。鳥医学の獣医の中にも、アボカドは言われるほど毒性はないのかも知れないと感じている人がいる。このことに関心があるなら、獣医と話してみるべきだろう。アボカドがインコに有毒かどうかは議論の余地がある。

Sandee Molenda, "The Parrotlet Handbook"


2種類のアボカドを砕いて、フィーディング・カニュレによって、8羽のカナリアと8羽のセキセイインコに与えた。2羽の対照用セキセインコには、フィーディング・カニュレによって、水を与えた。6羽のセキセイインコと1羽のカナリアが、最初のアボカド投与から24時間から47時間以内で死亡した。2種のアボカドの両方で死亡が起きた。投与量が多いほど、死亡が多かった。

Hargis AM, Stauber E, Casteel S, Eitner D. ,"Avocado (Persea americana) intoxication in caged birds."J Am Vet Med Assoc. 1989 Jan 1;194(1):64-6.


毒性は鳥によって違うのだろうが、文鳥や九官鳥はどうなのだろう。九官鳥はけっこう行けるんじゃないかという気もするが、さすがに自分の鳥で試す気にはならない。

ねえ、そこのムクドリさん、ちょっとアボカド食べてみませんか?


にほんブログ村 鳥ブログ 文鳥へ
posted by yanagisawa at 01:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 文鳥の餌
この記事へのコメント
そういえばGracula religiosaはSturnidaeですね。
Posted by ぽこ at 2011年07月09日 15:00
アボガド危険ですね・・・私はアボガト嫌いなので買いませんが・・・
文鳥もわりと人の食べてるもの盗み食いするので注意しないと・・・
チョコレートも毒って聞きました、ポッキー欲しがるので怖い
Posted by 井上トロ at 2011年07月15日 02:55
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/46625552

この記事へのトラックバック