2011年03月04日

十姉妹の品種と遺伝(1)

十姉妹は大雑把に言うと、和十姉妹とヨーロッパ十姉妹に分かれる。和十姉妹が江戸時代頃からいる昔ながらの十姉妹で、コシジロキンパラ直系の子孫。この和十姉妹がヨーロッパに渡りシマキンパラ、キンパラなどと掛け合わされて出来たのが、ヨーロッパ十姉妹。

□ まずは、和十姉妹から。

昔からいる和十姉妹は、黒十姉妹、茶十姉妹、白十姉妹、小斑十姉妹、並十姉妹。

□□ 黒と茶
黒十姉妹が基本形。黒とはいっても、黒い色素と茶色い色素をもっていて、実際はこげ茶色。

茶十姉妹は黒十姉妹から黒い色素を減少させた品種。ハバナと茶の二種類ある。ハバナのほうが色が濃くて、上觜が黒い。黒十姉妹にチェストナット遺伝子がはたらくとハバナになり、フォーン遺伝子がはたらくと茶十姉妹になる。優性>劣性は、黒>ハバナ>フォーン。

□□ 白、小斑、並
白、小斑、並は、黒または茶色と白がまだらになった十姉妹。普通は黒と白のまだらが多く、茶色と白のまだらは茶小斑、並茶などということもある。

並は黒または茶の体色のなかに白が混じったものを並十姉妹、白地のなかに黒または茶色が入るのを小斑という。並斑遺伝子がはたらくと並十姉妹、小斑遺伝子がはたらくと小斑十姉妹になる。並斑遺伝子は優性、小斑遺伝子は劣性。

小斑遺伝子とフォーン遺伝子がはたらくと、茶小斑。並斑遺伝子とフォーン遺伝子がはたらくと並茶。

この他に、觜のつけ根付近に少量の白い差し毛を生じる遺伝子がある。これはほとんどの十姉妹にはたらいており、複数の優性の白差し毛遺伝子があると考えられている。

並斑遺伝子、小斑遺伝子、白差し毛遺伝子がすべてはたらくと、白十姉妹になる。


□□ 芸もの
以上が、体色についての遺伝子。つぎに毛並みについての遺伝子。ここでは、巻き毛がない十姉妹をノーマルとよぶことにする。

梵天遺伝子がはたらくと、頭部の毛が逆立つ。これを梵天という。梵天遺伝子は優性で、致死遺伝子。梵天/梵天は致死、梵天/ノーマルは梵天、ノーマル/ノーマルはノーマル。

梵天遺伝子がはたらいている状態で、中納言遺伝子がはたらくと、後頭部、頸すじの辺りの毛も逆立ち、中納言になる。中納言遺伝子は優性、したがって、中納言になる遺伝子型は、梵天/ノーマル・中納言/中納言、または梵天/ノーマル・中納言/ノーマル。

優性の千代田遺伝子がはたらくと、頸の前部・胸の辺りの毛が逆立つ。これを千代田とよぶ。千代田遺伝子は致死だが、遺伝子型がホモでもまれに孵化する場合がある。このとき、全身の毛が逆立ちキングと呼ばれる。

(つづく)

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posted by yanagisawa at 01:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 文鳥と遺伝
この記事へのコメント
昨日ペット屋に行って見たら文長のヒナヒナがたくさんいました。
いろんな種類がいてよりどみどり
雛の下に雛がいて団子状態。あれがおしくら饅頭なんですね〜かわいい
Posted by 井上トロ at 2011年03月04日 16:25
飼いたい欲望を抑えるのに苦労しますね。
Posted by 柳沢 at 2011年03月07日 13:01
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