2011年02月09日

ホウレンソウは与えてもいいのかな?

アニファ・ブックス「文鳥」(スタジオ・エス)では、「ホウレンソウなどシュウ酸が多く含まれているものは、カルシウムの吸収が妨げられてしまう」として、トウミョウ、コマツナ、チンゲンサイ、ニンジン、パセリを与えることを薦めている。しかし、パセリ、ニンジンはホウレンソウと同様、多くのシュウ酸を含んでいる。

100g中に含まれるシュウ酸の量
ホウレンソウ 0.97g
パセリ 1.7g
ニンジン 0.50g
http://www.nal.usda.gov/fnic/foodcomp/Data/Other/oxalic.html

なぜホウレンソウだけが嫌われるのだろう。

シュウ酸がカルシウムの欠乏をおこすのは、シュウ酸(COOH)2とカルシウムが結合して、シュウ酸カルシウムを作るからだそうだ。だとしたら、ボレイ粉の主成分は炭酸カルシウムだから、化学式はいい加減だけど、たぶん、
CaCO3+(COOH)2→Ca(COO)2+H2CO3
となるので、式量を計算すると、質量比は、炭酸カルシウム:シュウ酸=10:9.

ララビスを見ていると、ボレー粉は少なくとも、野菜と同等の質量を食べている。したがって、シュウ酸が阻害できるカルシウムの量は、食べたボレー粉のうち1%あるいはそれ以下になる。つまり、ほうれん草はカルシウム不足の原因にはならない。

ほかに、体内に吸収されたシュウ酸がカルシウムと結びついて、シュウ酸カルシウム結石をつくるから有害という説もある。

しかし、シュウ酸がカルシウムの吸収を阻害するように、カルシウムもシュウ酸の吸収を阻害する。嗉嚢・胃にはカルシウムがシュウ酸の100倍くらいある。その中でカルシウムと結合せずにシュウ酸が吸収され、吸収された後にはじめてカルシウムと結合する量はきわめて少ない。

以上は粗雑な一般論だけど、よくあるホウレンソウ有害論に反論するのは、この程度で十分だ。

「鳥の栄養学は発展途上です」という決まり文句があるけれど、そう言う人ほど、流行の情報を追いかける傾向がある。どうせ分からないのなら、色んな野菜を食べさせてリスクを低くしたほうがいいと思う。

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posted by yanagisawa at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 文鳥の餌
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